食べないようにするダイエットでも最初のうちは痩せることはできますが、健康や美容にはよくない結果になるでしょうし、リバウンドの可能性もひそんでいます。その点脂肪燃焼を視野に据えたダイエットなら、体脂肪を効率よく消費して健康的なダイエットができます。体重を減らすことだけを目的とした、極端に食事を減らしたダイエット、また特定のダイエット食品だけを摂ってやせる方法、ダイエットにはよくそんなものがあります。この方法では脂肪燃焼が起きずに脂肪がつきやすい体になるばかりです。筋肉ばかりが落ちることになり、体脂肪率は増えて健康に悪影響を及ぼします。筋肉を落とすことなく脂肪燃焼によって体脂肪のみを減らすダイエット方法を行えば、リバウンドは起こりにくくなるでしょう。健康的で美容にもいいダイエットというわけです。脂肪が体の中でエネルギー源として消費されるために燃えやすい体を作るようにすれば、脂肪燃焼がさかんに行われるようになるのです。脂肪燃焼をさかんにするためには、摂ったエネルギー分を消費してしまうようにすること、そしてそれには適切な運動が必要なのです。運動などで筋肉が動かされると、体脂肪は脂肪分解酵素が働くことで脂肪酸とグリセリンとに分解されます。そして脂肪酸は血液を通して筋肉に運ばれ、エネルギーとして消費されるのです。脂肪を燃焼させることでダイエットへと繋げるこのような方法では、毎日筋肉を使ったストレッチやエクササイズを行うことをお勧めします。
ダイエットを進めるためには、余分なカロリーを摂取することのないよう食事には気を配らなければなりません。基礎代謝は10代半ばを境に徐々に低下します。若いときと変わらない食事の摂り方を続けていることが原因で、カロリーをとりすぎている人は、成人を過ぎるととたんに太り始めることがあります。無駄なカロリーを摂らないようにするために、脂肪燃焼ダイエットではざっとでもカロリー計算をするようにしましょう。脂肪燃焼のための運動を続けていると、途中で体重の減少が止まります。これは適応現象といい、体が消費エネルギーを節約しようとするために起きます。適応現象は数週間で終わりますが、この時点でダイエットを中断したり、食事の量を元に戻したりすると脂肪燃焼が止まり、 体脂肪が逆に増加します。これがリバウンドと呼ばれる現象です。また、脂肪燃焼ダイエットの運動をする場合は、水分をしっかりとることが重要で、もし有酸素運動の前後で水分を摂らなければ汗がうまく出なくなり、体温調節がうまくいかなくなります。水を飲むだけで太るということはないもので、脂肪燃焼ダイエット中は高カロリー食品は控えましょう。ポテトチップスのような油を使ったスナック菓子は、カロリーも相当高いので、できるだけ控えるようにしましょう。しかし絶対食べないとするような方法はストレスの元になるので、食べる頻度を少なくしたり、食べるときも少しだけにすればいいのです。
食生活に問題があって脂肪燃焼がうまく行われないような場合は、脂肪燃焼ダイエットをしようと運動を続けていても、効果が出ないということがあるかもしれません。炭水化物や糖分を摂りすぎている人は食生活をもう一度見直し、脂肪燃焼させダイエットを成功に導く体を作り直す必要があります。炭水化物や糖分は体脂肪より優先してエネルギーに使われます。とにかく糖分や炭水化物を摂りすぎないように心がけて、うまく脂肪を燃焼させるようにしなければなりません。また運動前に炭水化物を多く取り入れた食事をしないようにすると、効果的にダイエットで脂肪燃焼させることができます。血糖値は、糖が体内に吸収されやさい食材が摂りこまれると急激に上昇するため、脂肪が消費されなくなるのです。といってもダイエットのためにと食事もまったくせずに運動をしたりすると、体は自分自身を守ろうと、脂肪をためておこうとするのです。高たんぱく質を少し増やした食事を、運動をする数時間前に摂るようにすると効果的です。また、人の体脂肪には、脂肪を蓄える働きの白色脂肪と、エネルギーとして使われて人間の体温を保持する役目の褐色細胞とがあるのです。ダイエットでは、このうち褐色細胞が脂肪燃焼をバックアップするものなので、この褐色細胞を利用することが鍵になるのです。褐色脂肪細胞は肩胛骨、脇の下、首の後などの限られた部分にしかありません。ここへ寒冷刺激を加えるなどして刺激すると、脂肪はよく燃焼されるようになるのです。